妊娠中にはつわりによって歯磨きが十分にできなかったり、食事も一度に多くは食べられないので、
どうしても間食の回数も増えてしまい、お口の中の環境は悪化しがちです。
その結果、虫歯になりやすく、また女性ホルモンの影響によって歯ぐきが赤く腫れ、出血しやすくなります。
妊娠中には使えないお薬があるなど、治療の制限はありますが、当クリニックでは、
お口の中の詳しいチェックを行い、それぞれの状態に合わせた治療を安心して
受けていただけるように心がけております。また、外科的な処置が必要な場合などは、
必要に応じて主治医の先生と連携をとって、より安全に治療を進めて行きます。
マタニティ歯科とは
◆お子様の歯の健康づくりはお母さま のおなかの中にいる時からスタートし ます。
10ヶ月もの間お母さまのおなかの中で守られて育つ赤ちゃん。そして生涯にわたって健康な歯でいられる生活習慣の基礎をつくるのは乳幼児期です。
◆妊娠中から、大切なお子様のむし歯 予防をはじめてみませんか?
むし歯は削って治療するよりも、むし歯予防をする方が、ずっと大切です。歯は治療して、削れば削るほど、弱くなってしまいます。 より早い時期からの、むし歯予防へのアプローチが大切だと考えています。
◆「お母さま」にしかできないむし歯 予防があります。
生まれてからもお子様の一番近くにいて、一番愛情を注いで、一番一緒にいる人。「お母さま」のお口の中に住んでいるむし歯菌を減らして、母子感染の危険を低くする方法、楽しく出来るむし歯予防の方法を、たくさん知って頂きたい。私たちはそう願っています。
妊娠中の「お母さま」のむし歯、歯周病に気をつけましょう
むかしは、「妊娠するとおなかの子に歯のカルシウムを取られるため、それで歯が弱くなり、ムシ歯になりやすい」といわれていました。これは、医学的根拠があるわけではありません。カルシウムの代謝は骨でおこなわれており、歯は一度完成したら、骨と違ってほとんど新陳代謝しないといわれています。 でも、実際、妊婦さんの口のなかは、ムシ歯になりやすいことがわかっています。
その理由は?
- ①つわりの時期は一度にたくさん食べ られないので食事がついつい不規則に。
- ②食べ物の好みが変化し、偏食しがち。
- ③ホルモンのバランスがくずれて唾液の質や量が変化する。
- ④つわりで歯ブラシを入れると、気持ち悪くなってしまい歯磨きができない。
食後のうがいだけでもしましょう。
むし歯や歯周病を防ぐのに効果的なのは歯磨きです。 つわりがひどく歯ブラシを口に入れるのもできない時は、食後のうがいだけでもしましょう。歯ブラシを小さなものに替えたり、歯磨き粉を使用しないのも一つの方法です。
歯周病が進行すると、細菌や炎症の原因となる物質が、おなかの赤ちゃんに影響を与えます。 お母さま自身の健康のためにも、そして幸せな出産のためにも、歯科健診をおすすめします。
※近年、早産や低体重児出産が増えてきているといわれています。歯周病が流産・早産の原因になっているともいわれています。アメリカの研究では、歯周病のマタニティママは、早産や低体重児出産のリスクがそうでない方に比べて7倍にもなると報告されています。
乳歯は胎児の時にできています
乳歯は妊娠7~10週目くらいからその芽になるものができ妊娠4~5ヵ月ころには石灰化(硬い組織になること)が始まっています。石灰化に必要なカルシウムやリンは、お母さまの血液中から供給されます。
安定期に入ったら歯科検診をおすすめ します。
普段から定期的に歯科受診するのが理想です。
受けていらっしゃらない方は妊娠安定期に入ったら受診して、お口の中のクリーニングを受けてお口の中を清潔にしましょう。
必要なら妊娠中にむし歯治療をしておきましょう。 出産直後はなかなか受診しにくいものです。
生まれたばかりのお子さまのお口の中 には、むし歯菌はいません。
むし歯の原因になる細菌のなかで、特に問題になるのがミュータンス菌です。
この菌が多い人ほど、むし歯になりやすいことがわかっています。では、ミュータンス菌はどこからくるのでしょうか?乳歯が生え始めるころから3歳ぐらいまでに身近な人お母さま、お父さまからうつりやすいといわれています。2~3歳までにむし歯菌が子供の口の中に住みつかなければ、将来むし歯になる可能性を大きく減らせます。
お母さまの食生活も大切です
おなかの赤ちゃんはお母さまの食事から栄養をとっています。妊娠中の体重増加には気をつけないといけませんが必要な栄養は不足しないように食事は規則正しくバランスよくとるようにこころがけましょう。
むし歯菌がお子さまにうつらないよう に、気をつけてあげましょう。
むし歯の原因になる細菌のなかで、特に問題になるのがミュータンス菌です。
この菌が多い人ほど、むし歯になりやすいことがわかっています。では、ミュータンス菌はどこからくるのでしょうか?乳歯が生え始めるころから3歳ぐらいまでに身近な人お母さま、お父さまからうつりやすいといわれています。2~3歳までにむし歯菌が子供の口の中に住みつかなければ、将来むし歯になる可能性を大きく減らせます。
お母さまのむし歯菌を少なくしておき ましょう。
ただし、お子さまの健やかな成長のためにもスキンシップは大切です。 お母さまは、あまり神経質になりすぎずむし歯を治療したり、歯磨きを丁寧に行う、キシリトールを習慣的に取り入れるなどの方法が効果的です。むし歯菌をうつす可能性を減らすためにもお母さまだけでなく家族全員でむし歯菌を減らすことをおすすめします。