かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)
3歳児のう蝕歯数は、平成元年が平均2.90本であったのに対し、平成25年には平均0.63本、平成29年には0.49本へと確実に減少しています。また、80~84歳の方で、20本以上の歯のある方が平成5年には11.7%であったのに対し、平成28年には44.2%へ増えており喜ばしいことです。
しかし、歯周病罹患率は75歳以上で顕著に増加傾向にあり、これらのことからも、年齢など各ライフステージに応じたきめ細かな歯科医療の提供が望まれます。
かかりつけ歯科医の有無と、新しいう蝕の発生や現在歯数には、有意に関連があることが分析・調査から明らかになってきており、生涯を通じた歯科疾患の重症化を予防するため、平成28年度診療報酬改定で新設されたのが、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所です。
当クリニックは、かかりつけ歯科医院として、患者さまの10年、20年後にご満足いただける歯科クリニックを目指していきたいと考えております。
歯科治療だけではなく、治療の終了するのをスタートとして、虫歯や歯周病にならないようなプログラム(定期検診)で予防にも力を注いでいきます。
かかりつけ歯科医院として、健康寿命の延伸とお口の中からはじまる健康のための安心・安全な歯科医療の提供、予防歯科の確立を目指してまいります。
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所とは
口腔機能の維持・改善により国民の健康寿命の延伸とQOL(生活の質)の改善を図るという目標に向かい、国が新設した認定制度で、むし歯を防ぎ、歯を失わないために予防を定期管理(メンテナンス)することができる専門的な歯科医院のことです。
このため、継続的な口腔管理を行いながら、むし歯や歯周病の重症化を予防できます。
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所に認定されるためには
かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所になるには、施設基準というものがあり、具体的には以下の条件を満たす事ができる歯科医院のみが厚生労働省より認定されます。
当院もこの基準を全て満たしております。
- 歯科外来診療の安全対策に係る研修を受けている常勤の歯科医師が在籍している事
- 予防やメンテナンスができる常勤の歯科衛生士が勤務している事
- 緊急時に対応できる設備・器具(AED・ハートモニター・救急蘇生薬剤など)・体制が用意されていること
- 訪問歯科診療や歯周病治療終了後の定期的サポートケアなどの維持管理を定期的に行ってきた経験がある事
- 訪問診療(往診)・高齢者の特性を踏まえた口腔機能の向上及び管理・緊急時の対応に係わる研修を修了している事
- 在宅医療を行う医科や緊急時の連携している介護・福祉関係者・保険医療機関がある事
- 医療器具等について、滅菌・感染防止に必要な設備を完備している事
- 医院の敷地内が禁煙となっている事