むし歯ゼロで赤ちゃんを迎えよう

2018.09.21

鹿児島市の谷山ファミリー歯科クリニックの永田です。

みなさんはむし歯はどうやってできるかご存知でしょうか?

実はむし歯は感染症なのです。ママやパパなどむし歯菌をもつ大人が使った箸などをそのまま子どもが使ったりすることで子どもへむし歯菌が感染していくのです。特に、乳歯が生え始めてから生え揃うまでが一番感染しやすく気をつける必要があります。

 

それでは、 子どもの歯を守るためにはどうしたらいいのでしょうか?まずは自分の歯を大切にすることです。

今まで、むし歯ゼロだったのに妊娠してから急に…なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?妊娠中には、つわりで嘔吐をすることによって胃酸が歯を痛めたり、ホルモンの影響で唾液が少なくなり口が乾きがちだったりとむし歯になる条件が揃いやすくなっています。調子のいい時に歯みがきをしたり、どうしても歯みがきができないときは十分にうがいをして、口腔内を清潔に保つように心がけましょう。

もうすでにむし歯が気になる。でも、レントゲンや麻酔などが不安で歯医者さんに行けないでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?結論から申しますと、妊娠中でもむし歯の治療は可能です。痛みを我慢する方がストレスがかかり、かえってよくない場合もあります。妊娠初期、中期、後期とできる治療は違いますが、妊娠中だということを治療前に申告すると、その時の妊娠状況に応じて、お腹の中にいる赤ちゃんへ影響がないように配慮し、治療を行なっていきます。

むし歯だけでなく歯周病は早産・低体重児出産の原因になりかねませんので、お口の中が少しでも気になるプレママさんは一度かかりつけの歯医者さんへ相談に行ってみることをお勧めします。

 

もちろん、赤ちゃんの歯へのケアも必要です。乳歯が一本でも生えてきたら歯みがきをしましょう。でも、いきなり歯みがきを始めちゃうと赤ちゃんもびっくりしてしまいますので、歯が生える前からガーゼを濡らしてクルッとお口の中をお掃除してあげるといいです。そうすることで赤ちゃんもびっくりすることなく歯みがきへ移行しやすくなります。

 

自分の歯を大切にすることで、赤ちゃんの歯も守ることができます。妊娠を機に一度歯みがきの仕方を見直したり、歯科検診へ出向いてみてはいかがでしょうか?

日頃から口腔内を清潔にすることを心がけて、家族みんなで、むし歯ゼロで赤ちゃんを迎えてあげましょう!

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