歯周病(歯肉炎と歯周炎)

2013.04.01

またまた、歯周病についてです。しばらく歯周病について
の記事が続きそうです。
歯周病は「沈黙の病気」とも言われています。
痛みを伴わずにゆっくりと進行し、ときには一時的に
歯肉(歯ぐき)の腫れや痛みを感じるものの、放って
おくとまたその症状が治まるという経過を繰り返しながら、
歯周組織が破壊され、ついには歯を失ってしまうやっかいな
病気です。
歯周病は、プラーク中の細菌や、細菌の出す毒素を進入
させまいとして体が戦う際に起こる炎症によって引き起こされ
ます。最初は歯肉(歯ぐき)だけが腫れる「歯肉炎」、さらに
病状が進むとセメント質・歯根膜・歯槽骨まで破壊される
歯周炎」へと進行します。
「歯肉炎」と「歯周炎」は、同じ歯周病ではあっても病気としての
ステージがまったく異なります。「歯肉炎」は、歯肉の炎症が
治まればもとの状態に回復するのに対し、「歯周炎」の場合は、
破壊された歯周組織を炎症が治まったのちに回復させることは、
むずかしいです。
それだけに、歯周病に関しては、早期発見・早期治療が大変
重要になります。プラークコントロールで原因菌を減らし、炎症を
抑えるのです。そのためには、セルフケアのほかに、歯科医院
でのプロフェッショナルケアが欠かせません。プラークの巣である
歯周ポケットのなかまで清掃をしたり、硬い歯石を取り除くには、
セルフケアだけでは限界があるからです。
プラークコントロールは、歯周病予防にも役立ちます。
是非、かかりつけの歯科医院で定期検診を受け、日頃から
定期的にプロフェッショナルケアを受けることをオススメします。
そして、セルフケアとあわせて、お口の健康を守っていきましょう。

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