お口の乾燥を防ぎましょう。
2013.02.08
冷暖房の効いた部屋にいると夏でも肌が乾燥してしまい、女性には美容の大敵となりますが、
特に高齢の方にとってはお口の乾燥が口腔ケアの大敵となります。ご高齢の方は口の筋力が弱くなっており
口呼吸で常に口を開けている方が多いうえ、薬の副作用で口が渇くこともよくあります。
夏は冷房、冬は暖房で1年中部屋が乾燥しがちなので、口や唇の乾燥を防ぎ、
口腔ケアを行いやすくする方法をまとめました。
1 乾燥の原因をなくす
・室内の湿度を上げる。最適な湿度は40%60%。冬は加湿器などで湿度を保つ。
・発熱していなくても、口内が熱くなるときがあり、乾燥につながりやすい。その場合は口に冷水や氷をふくむ。
・マスクを使う。唇にはリップクリームやワセリンなどを塗る。
・刺激物は摂らない。お茶やコーヒーも飲み過ぎない。たばこやアルコールも注意する。
2 唾液の分泌を促す
・よく噛む。酸っぱいもので味覚を刺激すると唾液がよくでます。ガムも効果的です。
・口腔体操(くちびるや頬粘膜のマッサージ)や、唾液腺マッサージをする。
・薬を使う。口腔乾燥症や唾液分泌低下症候群に有効な薬があります。
漢方薬を使うこともありますが、医師の診断が必要です。
3 水分の補給をする
・一般に成人は1日2~2.5リットルの水分が必要と言われていますが、
腎臓や心臓が弱い方は適切な水分量を医師と相談することをおすすめします。
通常の食事を摂っていれば、飲料水は1日0.8~1.3リットルが目安。
・うがいには保湿効果もあります。アルコールを含むものは、脱水作用があり、
逆効果となることがありますのでご注意ください。
ある施設職員の方から聞いた話ですが、水の代わりにポカリスウェットなどをベットサイドに置いて、
寝る前や夜中に目が覚めたとき飲む高齢者の方が多いそうです。
これらの清涼飲料水はむし歯の原因になるので、あまりおすすめできません。
飲む場合は歯を磨くか口をすすぐことをおすすめします。